ドイツ・ゲッティンゲン 2025年1月30日 - 各種受動部品、回路保護部品、センシング素子などの電子部品のメーカーであり、サプライヤであるボーンズ(Bourns, Inc.)は本日、ドイツ・ゲッティンゲン事業の戦略的再編を発表しました。この再編は、業界のニーズにより適合する将来の方向性を示すものであり、ゲッティンゲン工場でのフェライト製造の段階的廃止と、エンジニアリング機能の拡充への投資を伴います。また、ドイツ・キュルシュテットの支援工場での組立業務の終了、および品質管理・倉庫機能のドイツからチュニジアのBourns施設への移管も含まれます。この戦略的取り組みにより、Bournsは事業拠点の統合を進めるとともに、ゲッティンゲンでのエンジニアリング機能を強化します。
Bournsのパワー部門社長ジョン・ケリー(John Kelly)は次のように述べています。
"これらの施策は、市場の進化するニーズに対応する当社のコミットメントを反映したものであり、コアとなるエンジニアリング分野への注力を強化するものです。ゲッティンゲンおよびキュルシュテットの従業員の献身的な努力に深く感謝するとともに、この困難な移行期間を全面的に支援することをお約束します。"
近年のエネルギー価格の上昇や人件費の高騰により、ドイツでの高エネルギー消費型のフェライト製造は競争力を失いつつあります。さらに、競争の激化や市場の変化が経済的な課題を増大させています。
今回の投資により、ゲッティンゲンでのエンジニアリング部門の拡充が進み、エンジニア、デザイナー、研究者に新たな機会を提供します。これにより、ゲッティンゲンはBournsの製品開発とイノベーションの中核拠点としての役割を強化します。さらに、新たな研究所の設立、R&Dチームの拡大、地元大学との連携も計画されています。Bournsはこの移行を慎重に進め、顧客への影響を最小限に抑え、従業員のサポートに努めます。
Bournsのプロダクトラインディレクターベンジャミン・ホフマン(Benjamin Hofmann)は次のように述べています。
"ゲッティンゲンのエンジニアリングチームは、数十年にわたり最先端技術の開発を手掛け、インダクティブコンポーネントの顧客ニーズに応えてきました。この戦略的再編は、Bournsが業界の最前線に立ち続けるための重要な取り組みです。私たちはコアコンピテンシーへの集中と、将来志向の能力への投資により、持続的な成功と成長を目指します。"